自己研鑽のしすぎに注意 ::: 2007/02/28 (Wed) :::
自己研鑽っていいことじゃないかって思いますよね?
僕も思います。
自分を高めるために努力する。
なんて素晴らしいんでしょう。
というのは一般的な話。
僕達、大学の教員は裁量労働制度にしたがって働いています。
裁量労働制度については、以前、ちょろっと書きました。
いわゆるホワイトカラーエグゼンプションってやつです。
残業代ゼロです。
何時間働いても8時間労働の扱いです。
じゃあ、この制度が嫌かと言うとそうでもないです。
研究教育をするのに時間を決めてなんていられません。
小中高の先生が部活の顧問をやるのがボランティアであることと同じようなものです。
でも、そんなこと言ってずっと働き続けてたら過労で死にます。
一応、大学における裁量労働制の防衛線として、夜中の時間帯(大体22時くらいから5時くらいまで?)と休日は働いてはいけないこととなっています。
(少なくともうちの大学ではそうみたいです)
では、僕達は夜中や休日は働いていないのかというと、そうではありません。
長時間続けないとデータを得られない実験だってあります。
騒音とかノイズとかの関係で、夜中にしかできない実験だってあります。
調査研究で夜に特徴づけられるものを研究対象としていたら、夜中にしか動けません。
また、全ての学生さんが給料をもらって研究をしているわけではありません。
部活、サークル、アルバイトをしている学生さんも当然いて、空いてる時間が夜しかなかったら夜に研究するんです。
指導する立場としては、やはり実験とかがあると立ち会ったりするわけで、それが幾つも重なれば限られた時間内でやるなんてとても無理。
平日の昼間は雑用に追われ、夜中や休日になんとか研究をしようなんてこともざらです。
(夜中や休日も雑用に追われていることも・・・)
そんなときは申請をして、夜中や休日に働くということになっています。
そして代休をとるということになっています。
でも、ほとんどの先生が申請をしていないと思います。
だって、面倒だもの。
代休が取れるくらいなら休日に出勤なんてしません。
理由を考えて申請書を書いてる時間がもったいない。
追加で休日出勤手当とか夜勤手当とかがもらえるなら別ですが。
えー、ここまで書いてきて、冒頭の『自己研鑽』って何なんだ??って話ですが、ここでやっと登場します。
『労働』と『自己研鑽』は別物という考えです。
『自己研鑽』のために大学に来ている場合は労働をしていないとみなすという話。
いやあ、便利な言葉です、『自己研鑽』って。
そう、僕達は自己研鑽のために夜中や休日に雑用や研究や学生の指導をしているんです。
とあくまでも言い張ります。
雑用をしていようが、研究をしていようが、学生の指導をしていようが、夜中になったら、その日が休日だったら自動的にその行為が自己研鑽に変わるのです。
もう一度言いますが、僕は裁量労働制度が嫌だとは思っていません。
僕達のような職業には適した労働制度だと思います。
もちろん、全ての職業に裁量労働制度を適用してしまっては、過労死のオンパレードみたいな状態になってしまうので、それは賛成できません。
裁量労働制度でもやはり休むべきときに休めるようになっていなければいけません。
時間を自由に使えるのはいいですが、休んではいけないというプレッシャーは嫌ですね。
自己研鑽のしすぎで死にかねません。
まじで。
死ぬまで働くということに価値があるとは思えません。
また、産休や育児休暇などを取得するのは当然の権利です。
休むべきときには休みましょう。
僕も休みます。
と言いつつ今日も自己研鑽にいそしむ僕でした。
あー、でも基本的にはこの仕事は好きでやってますので、御心配なく。


